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商業用不動産投資額、前年同期比50%増7,570億ドル!世界資本市場は回復に向けて
2021/12/9
不動産市場予測コラム
2021年1~9月期の商業用不動産投資額は前年同期比50%増7,570億ドルであり、世界資本市場は回復に向けて順調に進んでいます。
総合不動産サービス大手JLLは2日、2021年1~9月期の世界の商業用不動産(オフィス、リテール、インダストリアル、ホテル、複合用途、住宅、その他)の投資額を発表しました。投資分析によると2021年1-9月期の世界の商業用不動産投資額は前年同期比50%増の7,570億ドル、2021年第3四半期は前年同期比77%増2,920億ドルとなりました。
図表:商業用不動産投資額 地域別
JLLのレポートを地域別で見ると、米国では物流とリビング(住宅)セクターへの投資が増加し、1~9月期の投資額は前年同期比で80%増であり、英国でも投資活動が活発となったことから同97%増となりました。一方、パンデミック拡大期に比較的感染拡大が軽微だった日本や韓国では、投資の勢いが減速しています。
資本市場は回復に向けて順調に進んでいる
不動産投資種類別からみると、住宅投資が29%、オフィスが27%、ロジスティクスが23%をシェアしています。
資本市場はパンデミックの谷から世界的に回復し続けており、いくつかの市場は第3四半期の終わりに記録的な年初来の投資活動を記録しています。
当四半期の堅調な展開により、年初来のボリュームは過去最高の7,570億米ドル(前年比50%増)に達することができました。
今年の動向は、2019年のレベルをわずか4%上回っています。
ただし、新型コロナウイルス感染症のデルタ変異株の影響により、投資環境は不均一になり続けました。
日本や韓国など、パンデミックの初期段階で回復力を示した市場のいくつかは、ここ数か月で資本市場の活動が鈍化したため、アメリカおよびEMEAの最大の経済圏における資本市場の活動が四半期ごとの成長を牽引しました。
高品質のコア資産とコアプラス資産をめぐる激しい競争により、投資家はリスクの範囲をさらに広げ続けています。
ポートフォリオの多様化に対する投資家の注目は市場で引き続き顕著であり、現在、生活部門はオフィスに先駆けて世界で最も活発であり、これまでの取引活動の29%を牽引しています。
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