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首都圏の新築マンション、1戸あたり6260万円

2022/1/28

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新築分譲マンションの市場動向調査を主に行う不動産経済研究所は、2021年の首都圏の新築分譲マンション市場動向を1月25日に発表した。

【首都圏 新築分譲マンション市場動向 2021年のまとめ】

・調査対象地域:東京都神奈川県埼玉県千葉県の1都3県

◎発売3万3,636戸。前年比23.5%増で2年ぶりの3万戸台。

◎平均価格6,260万円、m2単価93.6万円。いずれも最高値を更新。

◎初月契約率は73.3%、2015年以来6年ぶりに70%を突破。

◎2022年は3万4,000戸の見込み、春商戦から注目の大型物件が始動。

 

1.発売戸数

発売戸数は3万3,636戸で、前年(2万7,228戸)比23.5%増となった。(過去最多は2000年の9万5,635戸)。

【エリア別内訳】

東京23区:1万3,290戸(シェア39.5%)

東京都下:2,921戸(シェア8.7%)

神奈川県:8,609戸(シェア25.6%)

埼玉県:4,451戸(シェア13.2%)

千葉県:4,365戸(シェア13.0%)

2.契約率

初月契約率は73.3%で、前年(66.0%)比7.3ポイントアップ。70%台は2015年以来6年ぶりとなった。

【エリア別内訳】

東京23区:72.5%(前年比6.3P↑)

東京都下:74.8%(前年比25.2P↑)

神奈川県:71.8%(前年比1.8P↑)

埼玉県:70.6%(前年比9.4P↑)

千葉県:80.3%(前年比3.4P↑)

 

3.平均価格、㎡単価

2021年の首都圏東京神奈川埼玉千葉)の新築マンション平均価格は1戸あたり6260万円(前年比2.9%↑)、㎡単価93.6万円(前年比1.2%↑)。

平均価格は3年連続、㎡単価は9年連続のアップで、ともに1990年の6123万円、93.4万円を上回って最高値を更新した。

 

【エリア別内訳】

東京23区:8,293万円・128.2万円(前年比7.5%↑・2.5%↑)

東京都下:5,061万円・74.1万円(前年比7.3%↓・8.0%↓)

神奈川県:5,270万円・78.0万円(前年比3.1%↓・4.6%↓)

埼玉県:4,801万円・70.7万円(前年比5.2%↑・6.0%↑)

千葉県:4,314万円(前年比1.4%↓・0.8%↑)

4.販売在庫数と2021年の特徴

2021年12月末時点6,848戸で、2020年12月末(8,905戸)比2,057戸の減少となった。

2021年の発売戸数が2年ぶりに3万戸を突破しつつも、初月契約率は全エリアが70%を上回るなどの好市況から、年末在庫6,848戸は2015年の6,431戸以来の低水準であった。

5.その他トピック

億ション(販売価格が1億円超のマンション)は2,760戸で前年(1,818戸)比942戸(51.8%)増加した。(過去最多は1990年の3,079戸)。最高額は13億7,000万円の『パークコート神宮北参道ザタワー』(専有面積238.55㎡)。

即日完売は2021年が1,347戸・シェア4.0%、2020年が427戸・シェア1.6%であったことから、2021年の高額物件の売れ行きがコロナ発生年であった2020年よりも好調だったことがうかがえる。

フラット35登録物件は3万917戸・シェア91.9%で、2020年の2万5,729戸・シェア94.5%よりも登録物件数は伸びており、やはりコロナ発生年の2020年よりも市場が活況であったことがうかがえる。2020年より2021年のシェアが下がっている要因としては、億ションなどの高級分譲マンションの販売戸数と年間の発売戸数の比率変動によるものと考えられる。

 

◎首都圏 新築分譲マンション市場動向 2021年のまとめ

https://www.fudousankeizai.co.jp/share/mansion/493/s2021.pdf

より詳しい情報は